以下、やりとりをそのまま記します。
前はpython install manager というものはなかったと思うが、コレなんなの?

その疑問、すごくよく分かります!
実は 「Python install manager」 という名前のボタンは、つい最近(2024年後半〜2025年あたり)から登場した新しい呼び方です。
今までの名前(~2024年頃まで)
- Download Python 3.12.6
- Download Python 3.13.0
→ ボタンにそのまま「Python 3.x.x」と書いてあった
今の名前(2025年現在)
- Download Python install manager(黄色いボタン)
- Or get the standalone installer for Python 3.14.2(下の小さいリンク)
つまり何が変わったの?
| ボタン名 | ダウンロードされるファイル | 内容の違い |
|---|---|---|
| Python install manager(新) | python-3.14.2-amd64-installer.exe(仮称) | 超小さい(約2〜3MB) |
| standalone installer(旧) | python-3.14.2-amd64.exe | でかい(約30MB) |
新しい「install manager」版は、ダウンロード後にネットにつながって必要なものだけを追加ダウンロードしながらインストールする方式になりました(いわゆるオンラインインストーラー)。
なぜこんなことをし始めたのか?(公式の理由)
- ファイルサイズを劇的に小さくできる(30MB → 2〜3MB)
- インストール時に「最新のマイナーバージョン(3.14.2 → 3.14.3とか)」を自動で取得してくれる
- 将来、複数のPythonバージョンを一元管理するツールに進化させる布石
実際の使い勝手はどうなの?
| 項目 | 従来のstandalone | 新しいinstall manager |
|---|---|---|
| ファイルサイズ | 約30MB | 約2〜3MB |
| オフラインで使える? | 使える | 使えない(ネット必要) |
| インストール速度 | 速い | ちょっと遅い(追加DLあり) |
| 最新パッチが反映 | 手動で再DL | 自動で最新になる |
| 会社PC・学校PCで使う | 楽 | プロキシで詰むことがある |
結論:どっちを押せばいい?
| 状況 | おすすめのボタン |
|---|---|
| 普通に家で使う、ネットつながってる | 黄色い「Python install manager」でOK |
| オフライン環境、会社のPC、学校のPC | 下の「standalone installer」をクリック |
| 絶対に失敗したくない、昔と同じがいい | standaloneの方 |
| 最新の細かいバグ修正もすぐ欲しい | install manager |
要するに、「install manager」は新しい流行りもので、便利だけどまだ完璧じゃない、って感じです。
不安だったら下の「standalone installer for Python 3.14.2」のリンクをクリックすれば、今までと同じ昔ながらのインストーラーがダウンロードされますよ!
youtubeで「python インストールマネージャ」と検索して、以下の動画が気になった。
インストールしていく途中で、こんな画面があったのでgrokで調べてみました。

訳して
以下は、画像に写っている英語のメッセージ全体の日本語訳です(自然で分かりやすい表現にしています)。
Windows は 260 文字を超えるパス長を許可するよう構成されていません。
Python やその他のアプリの中にはこの制限を超えるものもありますが、それを使うには
システム全体の設定を変更する必要があります。この変更には管理者権限での承認と
再起動が必要です。一部の Python パッケージは長パス対応が有効でないと
インストールに失敗することがあります。
今すぐこの設定を更新しますか? [y/N] y
設定が正常に更新されました。次回の再起動後に有効になります。
********************************************************************************
バージョン別 Python コマンド用のディレクトリが構成されていません。
この状態では python3.14.exe のようなコマンドは動作しなくなりますが、
python や py コマンド(例:py -V:3.14)には影響しません。
今すぐこのディレクトリを PATH に追加できますが、変更を確認するには
ターミナルを再起動するか、手動で環境変数を更新する必要があります。
後で削除したい場合は環境変数を手動で編集してください。
コマンド用ディレクトリを今すぐ PATH に追加しますか? [y/N] y
PATH が更新されました。新しいターミナルを開くと反映されます。
********************************************************************************
Python ランタイムが 1 つもインストールされていません。
最新の CPython を今すぐインストールしますか? それとも後で
「py install default」と実行してインストールするか、必要なときに自動で
インストールされるのを待ちます。
CPython を今すぐインストールしますか? [Y/n]
要するに、これは Python Launcher for Windows (py.exe) の初回起動時や設定変更時に出る対話型のメッセージで、
- Windows の長パス制限(MAX_PATH=260)の解除
- python3.xx.exe 用のディレクトリを PATH に追加
- Python 本体(CPython)のインストール
の3つをユーザーに許可してもらうための画面です。
python3.xx.exe 用のディレクトリを PATH に追加 とは?
「python3.xx.exe 用のディレクトリを PATH に追加」とは、具体的には次のようなことをしています。
何が追加されるのか?
Windows にインストールされた Python のバージョンごとの実行ファイルが入っているフォルダが、PATH 環境変数に追加されます。例(実際によく追加されるパス):
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\Python313\
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\Python312\
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Python\Python311\
追加すると何ができるようになるのか?
| 追加前(×) | 追加後(○) |
|---|---|
| python3.11 → 見つからない | python3.11 → Python 3.11 が起動 |
| python3.12 → 見つからない | python3.12 → Python 3.12 が起動 |
| python3.13 → 見つからない | python3.13 → Python 3.13 が起動 |
| python3.14.exe → 見つからない | python3.14.exe → Python 3.14 が起動 |
つまり、LinuxやmacOSと同じように「python3.12」や「python3.14」と直接打って、そのバージョンのPythonをすぐに起動できるようになります。
追加しなくても困らない人
- いつも py や py -3.12 しか使わない人
- いつも IDE(VS Code, PyCharmなど)から起動する人
→ この場合は「追加しない(n)」を選んでも全く問題ありません。
追加した方が便利な人
- ターミナルで直接 python3.12 script.py と打ちたい人
- Linux/macOSと同じ感覚で作業したい人
- ドキュメントやチュートリアルに書いてある python3.11 をそのままコピペしたい人
まとめ
| 選択肢 | 結果 |
|---|---|
| y(追加する) | python3.11 python3.12 python3.13 などがどこからでも打てるようになる(Linux風) |
| n(追加しない) | 今まで通り py や py -3.12 だけで使う(Windows標準のまま) |
好きな方を選べばOKです。後で気が変わっても、いつでも手動でPATHを追加・削除できます。
CPython とは
**CPython(シーパイソン)とは、「普通のPython」**のことです。
ほとんどの人が「Python」と言ったときに頭に浮かべている、まさにその実装です。
超シンプルに言うと
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| CPython | Python公式がC言語で書いた「標準のPython実装」 |
| Python | プログラミング言語の名前(仕様) |
| → つまり | 普通に python.org からダウンロードしてインストールするやつ = CPython |
なぜ「C」Python と呼ぶのか?
Pythonには複数の「実装」が存在します:
| 実装名 | 書かれている言語 | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| CPython | C言語 | 公式・標準・一番速くて互換性最高・99%の人がこれ |
| PyPy | Python(RPython) | JITコンパイラで超高速(計算が多いときに強い) |
| Jython | Java | Javaと完全に連携できる |
| IronPython | C# | .NET / C# と完全に連携できる |
| MicroPython | C言語 | マイコン(Raspberry Pi Picoなど)で動く軽量版 |
この中で、圧倒的に使われているのが CPython です。
pipでインストールできるほぼすべてのパッケージも、CPython向けに作られています。
だから普段はこう覚えておけばOK
- 「Pythonをインストールする」=「CPythonをインストールする」
- Windowsの「python-3.13.0-amd64.exe」= CPython のインストーラー
- py コマンドや python.org のダウンロードページで出てくるやつ = 全部CPython
結論
CPython = 普通のPython
特別な理由(速度、Java連携、マイコンなど)がなければ、みんなCPythonを使っています。
だから画面に「Install CPython now?」と出ても、
「はい、普通の最新Pythonを入れてください」という意味だと考えて大丈夫です!